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田舎暮らし、はじめました

西新宿のIT企業から気仙沼市へUターンしたinakanohitoのブログ

第一次産業(漁業・農業・林業)ってそんなに危ない仕事なの?まとめ

第一次産業ってそんなに危ない仕事なの?

 

私事ですが、「チェーンソー作業従事者特別教育講習」

という講習を受けて参りました。

 

チェーンソーの使い方、メンテナンスの仕方の座学に始まり、

実際の玉きり、伐倒作業を経て、

無事、24歳にして「木こり(初級)」となりました。


林業従事者から鑑みても恐らく、この年齢で言うと

日本に数百人規模だと思います。


チェーンソーは木材調達に欠かせない、大変便利な道具ですが、

使い道を誤れば、重大事故を引き起こす凶器と化す場合もあることを

学びました。この辺は長くなるので、別途で記事を書きます。

 

巷のニュースでは、

 

第一次産業の就業者が高齢化している

 

とか

 

第一次産業の従事者が年々減っている

 

といったニュースをよく耳にしております。 

 

ええと、そもそもなんですが、

第一次産業の定義って、なんでしたっけ・・・。

 

(数ヶ月前に、上司に定義を質問されて答えられず、

 しどろもどろしてしまった記憶があるので以下に示します笑)

 

第一次産業には、

自然界に働きかけて直接に富を取得する産業が分類される。

農業、林業、漁業がこれに該当する。Wikipedea 

 

自然界から直接に富を生み出す産業とのことです。

企業間営業はvs人ですが、第一次産業は、vs自然です。

 

自然を相手にする商売、第一次産業。農業、林業、漁業。

スケールがでかいです。

 

じゃあ、そもそも、

第一次産業の最新の就業従事者数はどれくらい?

 

細かいのは省いて、ざっくりです。

引用元は農林水産省厚生労働省の各HPからいろいろ引っ張った結果、

最新のデータは、おそらく以下になります。

 

  • 漁業→16万人

    平均年齢:56歳(2009年データ)

  • 農業→209万人

    平均年齢:67歳(2015年データ)

  •  林業6万人

    平均年齢:52歳(2010年データ)

 

ちなみに、以下の2015年のデータを見ると、

林業を合計して203万人ほどになっていますので、

最新ではさらに減少傾向にありそうです。

 

似通っている産業従事者数を探してみました。

日本の公務員就業者が230万人ほどでした。

 

全体に占める割合は3%位です。

 

ざっと第一次産業就業者」と「公務員」の数は同じくらいです。

明日使えるトリビアということで、ぜひご活用くださいませ!

  

雇用者数における、就業者産業割合としては、

製造業小売業が圧倒的に多く、全体約6600万人中、2000万人、

2つで全産業の30%ほどを占めていました!

 

ほか気になったデータで言うなら、

自営業者の方が日本に500万人もいる!

というのは知らなかったので驚きでした。

 

全就業者の全体の7%ほど

が自営業者ということなんですね。すごいなあ。

 

詳しく知りたい方はこちら↓

主な就業状態別15歳以上人口(エクセル:46KB)総務省

 

 

それにしても、木こりを含め、林業従事者、6万人・・・。

少ないですね。

 

ざっと第一次産業の従事者が少ない理由を、

思いついたところからささっと並べてみました。

就業者が少ない理由は多数あると思います。

 

  • 年収がほかの業種より低い!
  • 従事者が少ないため、職業をつくための動線(情報)がない!
  • 危険!
  • きつい!
  • 専門性が高い!(一人前まで数十年かかりそう)

 

「情報(イメージ)」と「就業者に入ってくるお金」

が解決すれば、もう少し、なんとかなりそうな気もしてます。

歴史を辿れば、「狩猟採集」は全人類みなさまの先祖がやってきているからです。

 

  • 年収がほかの業種より低い! 

第一次産業従事者の平均年収はざっくりリサーチで300万円位でした。

余談ですが、都内勤務の前職ではぺーぺーの1年目で、

すでに300余裕で越えていました。

 

ぺーぺーに300万円支払えるほどの儲かるビジネスの力ってすごいなあ!

その儲かるモデルを作る経営者、すごいなあ!と思いました。

 

確かに300万円は他業種に比べ、低い印象ですが、

独り身なら全然暮らしていけそうな肌感覚です。

交換経済が発展している、田舎暮らしなら、なおさらです。独り身なら、 

 

ただし、子供できて、妻ができて、わんさかとなると、

少し物足りない気がします。かつかつです。

 

ユニクロを見習って6次産業化すればいいじゃん!

 

とか色々な安直な考えはありますが、きっと生産者は生産するので手一杯で、

選択と集中でそこまで回っていないのだと思います。

だからこそ、製造業や小売業が発展してきたということでしょうか。

 

もちろん、あくまで、平均値なので、

稼いでいる人はもっと稼いでいると思います。

 

次、本記事の主題です。

 

  • 危険!

「危険」に焦点を当ててみます。

昔を振り返ると、「木こり」だったじいちゃんは、

よく怪我をして帰ってきていました。

 

第一次産業ってそんなに危ない仕事なの?

疑問が湧いたので、リサーチしてみます。

 

危ないかどうかを図る指標として、「度数率(どすうりつ)」

という尺度があったので、引用してみます。

 

度数率とは??

100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、

災害発生の頻度を表す。

 

全産業平均が「1.61」にたいして、

 

農業:4.38

林業9.63たかっ!)

情報通信業:0.24(少ない。w)

 

引用:平成27年労働災害動向調査(事業所調査(事業所規模100人以上)及び総合工事業調査)の概況-厚生労働省-

 

上記のデータの場合、「漁業」が見当たらなかったので、

実際の事故死亡者統計データ数を元に、比較してみます。

 

わかりやすく、細かいのは省きます。

ご容赦くださいませ。

 

1年間あたり、

全産業平均が1万人に対し、死者0.23人位でした。

 

▪︎漁業

従事者:16万人

年間死者:50人

1万人に対しての年間死者数;3人

 

▪︎農業

従事者:209万人

年間死者:350人

1万人に対しての年間死者数;17人

 

▪︎林業

従事者:6万人

年間死者:40人

1万人に対しての年間死者数:6人

 

引用元:

http://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/pdf/26sibo.pdf

http://www.kiai.gr.jp/jigyou/h27/PDF/0702p3.pdf

http://www.rinsaibou.or.jp/cont03/items04/pdf/rin03.pdf

  

グラフにすると、以下になりました。

f:id:satou-mitsu:20160606114200p:plain 

突出して漁業、農業も高いのですが、

とりわけ林業は、全産業平均の約30倍危険だ!!!

という結果になりました。*1

 

こんなに危険と隣り合わせの中で

価値を生み出している「林業」含め、第一次産業

もっと稼げる産業になる余地は、ないのでしょうか。

 

林業に焦点を当てると、

木材自体の価格は、以下のように、右肩に下がっています。

f:id:satou-mitsu:20160606112637p:plain

 

じいちゃんはすでに死んでしまったので、

30年以上の超ベテラン林業家の父親に直接ヒアリングしてみたところ、

肌感覚で、全盛期の4分の1位の値段だ、と言っていました。

 

消費者のみなさまへ!

もっと日本製の木材製品を高く買って下さい!

 

と言いたいところですが、

これは生産者側の勝手な言い分です。

 

付加価値をつけ、お客様に価値を感じてもらえるようにするのが、

仲介業者、販売担当のお役目かと思っています。

 

木材にも、化粧品でいう、モンドセレクション!のような、

FSC」マークというものがあり、

取得する動きが各自治体単位でもあるそうです。

 

しかし、今からブランド化にしようにも、

お金も時間もかかりそうだし、

そもそも、ブランド化したところで売れるのかなあ?と単純に思ってしまいます。

 

「体験」+「商品」の抱き合わせ販売がこれからの主流だ!

とおっしゃっている経営者がおりました。

私の中ではこれがとても腑に落ちました。

 

なにかしら木材とか農作物の価値を感じてもらえるような

販売手法を模索し、形にしていけたらなあと思っています。

 

私のようなばかもの(ではなく若者)が

夢は「プロスポーツ選手」ではなく

木こり」になる事です!

 

というような選択肢を増やせていけたら嬉しいです。

 

貴重な時間を割いてご閲覧いただき、

誠にありがとうございました。

*1:計算間違ってたらすみません